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模範解答はいらない、自分の答えを導く方程式

臆病もの

 

 

重く湿った不安感に襲われる。

息が苦しい。小刻みに背中が震えている。

 

生きなきゃいけない、苦しくても。

生きなきゃいけない、意味はなくとも。

 

生きている罪悪感は、消費に生産が

追いついていないからでもあるし

嫌々受け取ってるからでもある。

 

 

 

気遣い、コーヒー、大丈夫だから

 

優しさがもう、手いっぱいだ。

不機嫌な癖にビクビクしながら生きる

わたしなぞが、もらっていいはずがない。

返せるあてもない。

眉をへの字に寄せて、あとはどんな顔

したらいいだろう。

 

 

 

頭がまた、もやがかってきている。

またきたか。次は半年だろうか。

長くて寂しい冬。亀みたいにじっと

背負って待つしかない冬。

どうやって話していたのか、

笑っていたのか、日常をこなしていたのか

わからなくなってしまった。

数を数えることすら、あやしい。

言葉なんてうまくでてこない。

顔がひきつるのが自分でわかる。

いつの間にか一時間経っている。

そういう自分を、膜一枚隔てて

見ている。

 

 

怖い。どんな慰めも気晴らしも

払拭してはくれない。

怖い。

 

臆病ものだ