これが案外難しいよね。
人様に迷惑かけず、とか
お世話になった人に恩を返す、とか
働いて税金納める、とか
老後のお金をこつこつためる、とか
まぁ、気づけば色々考えてしまっている。
そして荷物が増えていく。
たまにそれらを点検するといい。
いつのまにか増えた荷物を
見直してみる。
持たなくていいな、と思ったら
捨ててしまおう。
捨てられないものには、居場所をあげよう。
空いたスペースに思わぬものが
入り込んできたりするから。
深呼吸して、想像してみる。
今の状況や環境を脇において、
胸にある景色を思い浮かべる。
小さながらんどうの部屋の、
壁にかかった絵画。
灰色の空と灰色の海を切り取ったような
寂しくて暖かくて懐かしい風景。
そこにいるのは、私ひとりで
鍋を火にかけながらコーヒーを飲んでいる。
これが嬉しいことなのか悲しいことなのか
わからないけれど。
いつか起こりうることで、そこまで私は
生きているのだろう。